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いえづくりで大切にするもの~その1

           

いえづくりでは重視したいものだらけ

本当にたくさん出てくるのです。

そのなかで取捨選択をしなければなりません。
今日取り上げるのは大切にするものの一つ、野地板についてです。
たとえば、三浦設計の木造住宅では屋根の下に張る野地板には杉のバラ板を使用しています。
耐震強度を考えると構造用合板を張るのが常識になっていますし、住宅関連のローンなどは耐震性能を上げると利息が安くなるなど優遇処置も受けられます。

しかし、屋根屋さん、木造の大工さんたちに聞くと、屋根改修の際に屋根材をはずすと合板の野地板は接着が剥げてばらばらになっているのをよく見るのだそうで、合板は使っちゃだめだと言うのです。
確かに屋根の下は過酷で熱と湿気と水漏れでもあれば、これに水分まで加わってしまいます。
とくに接着剤は熱で変化しますし、匂いを吐き出したりする可能性もあるのです。それにくわえ湿度の変化もありますから、合板を構成する薄板はそれはもう暴れまくる。ただ、通常はそれは表面には出ず、内部応力となり合板の中で接着剤やら薄板にいろんな力を加え続けると考えられます。そして、その繰り返しにより、ついには薄板なり接着層なりが、力尽きて剥離してしまうということになり、その結果が屋根屋さんや大工さんの前にさらされてしまうのだろうと思います。

耐震性能を上げるための合板そのものが劣化してしまっても耐震強度は維持されるのか。それはもう絶対的にありえません。新築時だけ数字合わせのような耐震性能がでても、それが維持されなければ意味がないのです。
それよりも新築時の性能を維持できる杉などのバラ板で耐久性を持たせたいと考えています。

写真では垂木の間に100ミリ程度のスチレンボードをピッタリ入れ込んでいます。
100ミリのスチレンボード、なかなかの強度があります。計算上は出てきませんが結構な面剛性を持つと考えています。

しかしこういう作り方も、次の基準法改正では耐震要求が厳しくなり、できなくなる可能性もありそうです。


               

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