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テレビの居場所、人の居場所

           

テレビの配置

母の家 階段下テレビ
テレビの位置というのは本当に難しい。以前は今と違いブラウン管だったので奥行きもあり設置場所をどこにするかはリビングの設計に大きく影響した。この写真ではスケルトン階段に下に設置したのだがテレビの奥の掃除はなかなか厄介だった。
現在は右側の本棚の部分に棚を設置して薄型になった50インチ程度のテレビを置いている。

しかし、近頃ではスマホやタブレットなどでの視聴が増え、大型テレビで家族揃ってテレビを見るという機会も減ってきているようで、テレビ中心のリビングの設計というのも過去のものになるのかもしれない。それはとても好ましい状況で画面への窓の映り込みや光の当たり方なども考える必要がなくなり窓の配置も自由になりソファなどの座る場所の配置も自由になる。みんながテレビを見やすいようにレイアウトするという制約もなくなるわけでいい事だらけ。

また、8Kなどの高精細大画面も出る一方で高輝度高精細プロジェクターも安価になってきた。
ロケーションのいい場所に家を建てて、壁一面窓にして、夜は大きなスクリーンを下げてプロジェクターできれいな映像を楽しむ。これだと、景色を見る方向と映像を楽しむ方向がおなじになる。これもまた設計側としてはありがたい。
これまでは景色を楽しむ窓とテレビの位置がズレてしまい、両方を楽しむためのソファやテーブルの配置はとても厄介だったのだ。

これからの住宅設計、楽しみである。


               

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