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配置を考える

           

土地形状に合わせるのか、方角に合わせるのか

これは「母の家」の配置プランです。
道路は北西方向、まわりは隣地です。
通常ですと、道路に平行に配置するか、隣地の生け垣に平行に配置することにしがちです。
しかし、画像で見るとみまみの方角が右側の頂点の方角となり家は真南向きに配置しました。
南向きの一番のメリットは部屋に入る日差しのコントロールのしやすさにあります。
夏は太陽高度がたかく冬は太陽が低くなります。
画像の建物右側のバルコニー、これが1階の窓のひさしとなり、これだけで初夏からは室内には光が入らなくなります。庭の落葉樹が葉っぱを茂らせ、さらにすずしい風を呼び込んでくれます。
冬になると太陽が寝て、バルコニーに遮られることなく部屋のなかまで光が差し込みます。そのころには落葉樹の葉っぱも落ち、心地いい光となります。

また、このような配置にすることで大小3つの庭が出現しました。
左側、北向きの玄関側をアプローチと駐車場にして、南側の大きな三角部分は庭になっています。
更に手前側の西側の三角部分も小さな庭に・・・
南側の庭は三角形になっているので四角い庭と違い奥行き感のあるものにすることができました。

通常ですとやはり四角い土地にはどこかの辺に平行に配置しがちです。
しかし常識に囚われることなく自由に配置することで、おもしろい空間が生まれることもあります。
計画の際にはぜひチャレンジしてみてください。
               

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