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木造住宅 桧と杉と漆喰とIKEA

           

1年半まえに竣工した住宅の写真を撮らせていただきに行ってまいりました。
(2013年11月に書いたものを見直し加筆しています。)

クライアントの従兄弟が大工さんで施工はその方にお願いしました。できるだけ安くということでお願いしましたが、プレカット工法が嫌いな大工さんですべて手刻み、フローリングこそ節だらけの浮造りのものですが、それでも厚みは30ミリのしっかりしたもの、梁や柱は見ての通りで、梁は杉の小節、柱は桧のほぼ無節、階段も桧・・・。おまけにカベは漆喰塗り仕上げ。天井も杉。棚板には集成材を利用したもののそれ以外は建具も含めて無垢の木としています。そのかわりと言ってはなんですが、コスト削減のため照明器具やいくつかの家具はIKEA、ダイニングセットは手持ちのものをそのまま利用しました。
上手に住みこなしていただいて一年半が過ぎていても新築のようにきれいな状態でした。さらに、杉、桧、漆喰の室内の空気はさすがにとても気持がよく、いろいろなお話をお聞きしながらのんびりと撮影させていただくことができました。

クライアントの従兄弟が大工さんで施工はその方にお願いしました。

できるだけ安くということでお願いしましたが、プレカット工法が嫌いな大工さんですべて手刻み、フローリングこそ節だらけの浮造りのものですが、それでも厚みは30ミリのしっかりしたもの、梁や柱は見ての通りで、梁は杉の小節、柱は桧のほぼ無節、階段も桧・・・。おまけにカベは漆喰塗り仕上げ。天井も杉。棚板には集成材を利用したもののそれ以外は建具も含めて無垢の木としています。

真壁づくりとモダン家具、そしてIKEA

そのかわりと言ってはなんですが、コスト削減のため照明器具やいくつかの家具はIKEA、ダイニングセットは手持ちのものをそのまま利用しました。
在来工法、真壁づくり、それに漆喰といえば民家を想像する方も多いのですが、白木のままでつかうとかなりモダンにも見えるのが不思議です。そのなかに北欧デザインのIKEAのロッキングチェアと照明器具。僕自身はすごくマッチする組み合わせだと思っています。手法はちがえど、どちらも木を大切につかってきた国だからでしょう。

美しさの秘密は材木

ただこの家の美しさの秘密は材木にもあります。オーナーの従兄弟である棟梁が手を抜かず、材料を吟味してくれました。通常は米松になってしまう大張もすべて国産の杉、柱は無節の檜という組み合わせ。正直言うと、大工さんといっても大壁でクロス壁ばかりやっている大工さんではいまや材料を選べるのかも疑問、ましてや木の良し悪しなど興味すら持たない人だっているのが現状です。
ですからこちらの家は本当に幸せ。

同じローコストでも・・・・

坪いくらで業者を選ぶのは仕方が無いことかもしれませんが、やすい単価で無駄に大きく建てるのではなく、設計に時間をかけ、すこし小さめにして質のいい空間を作るという手もあるのです。もちろんコストが安くて質のいいデザインのモノを上手に手に入れるのも技の一つです。
ちなみにこの住宅では、室内の住環境を充実させるため内装等にきちんとした材料とコストを掛け、外壁は一般的なサイディングとしてローコスト化とメンテナンスの軽減をはかっています。

大工を選んでの家造り、やってみませんか?
               

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