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階段をたのしもう-RC造住宅編

           

木造住宅の階段

木造住宅だからといって木だけで必要はありません。
階段のささえ方もいろいろありますが、リビング内に設置するとスケルトンでデザインすることが多くなります。
段板の板厚、奥行き、重なり具合などちょっとしたことで印象が変わりますが、三浦設計では市販の階段ユニットを使うことはありません。

RC造+木製スケルトン階段

木製ササラ梁階段1
ローコストRC造住宅の階段です。
スッキリ軽く見せることと階段下に当時のブラウン管テレビを設置するため、ササラ梁を角材としてその上に階段を受ける木材を設置して木製の段板を両側キャンティレバー方式で取り付けています。手摺もシンプルなもの。
木製にしたのは工種を増やず大工さんだけで作れるように設計したためです。
この住宅はローコスト化を図るため、外壁は両面打ち放し、2階の床も木造として一部のボード壁を除き、ほぼすべての部分がコンクリートと木で構成しました。

混構造+木製スケルトン階段

木製ササラ梁階段
こちらの階段も上の階段と同じ方式を採用しています。
スキップフロアのため梁幅は細くなっています。
両側ササラと比べるとスケルトン感を強く感じます。

RC造+RCスラブ階段

RCスラブ階段


RC造住宅内部のRCスラブ階段です。
下部を収納にすることを考慮し階段下を斜めにスッキリ切り取るためこの様に計画しました。
階段スラブ部分をできるだけ薄く見せるられるように構造設計者と調整しました。
収納扉を階段状につくってコンクリートを隠す方法も考えましたが、木とコンクリートの対比を明確にしてデザインに活かしました。

RCカンチレバー階段

RCカンチレバー階段


RC住宅のためのRCの片持ち梁式の階段です。
踏面に木を取り付けることで、見た目にも足にも優しい階段としています。
階段の間には僅かな隙間がありますが、この抜けがあることで、視覚的な広さを感じるようにしています。
打ち放し仕上げとする場合、施工はとてもむずかしいものとなります。
手摺は木とコンクリートという素材同士の階段に金属という素材を合わせるためスチールパイプの亜鉛メッキドブ漬け仕上げとしています。

RC造+木製カンチレバー階段

木製カンチレバー階段
こちらはRC造住宅のための木製階段です。
裏側に鉄板があるわけではなく木製の板の組み合わせだけで作っています。
ルイス・バラガンの建築の階段にインスパイヤされてデザインしたものですが、構造形式は全く違っているのかもしれません。
               

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