BLOGブログ

設計の進め方

           

設計の進め方

私たちの事務所では、次のような流れで設計を進めています。

①基本設計(基本計画を含む)
②実施設計
③見積もり依頼、確認申請、工事業者選定
④工事監理
⑤建物の引き渡し
⑥1年点検、2年点検

基本設計、実施設計などおのおのの内容は、各事務所により見解の差があると思われます。私たちの事務所では下記のように考えておりますのでご確認ください。実際にはシームレスに進むので、厳密に段階ごとに分かれるわけではありません。だいたいの目安としてご覧ください。

①基本設計(基本計画を含む)

プランの検討が主になります。
その土地に対して「どのように住まうか」「どのような生活をしていくのか」ここが一番大切です。

いかに時間を割くかがポイント。
具体的には下記のような手順で基本計画を進めていきます。

■1回目の打ち合わせ
これから建築する家に対する思いを聞かせていただきます。

■2回目の打ち合わせ
タタキ台のプラン(A1プラン)を提案し、具体的な話をします。
「こうじゃない、ああじゃない。でもこんな感じは好きだな」などお客様の思いをお聞かせください。

■3回目の打ち合わせ
A2プラン(A1プランの発展型)、B1プラン、C1プランを提案。
「なるほど、C1こんなのもありだな。でも、これができるんだったら、こんな風にはできないの?」というご意見、大歓迎です。

■4回目の打ち合わせ
C2プラン、D1プラン(こんな風にはできないの?の具体案)、場合によってはまったく新しいタイプのE1プランの提案。
「E1がいいなあ」などと方向性をだんだんと定めていきます。

■5回目の打ち合わせ
E2プラン(4回目の打ち合わせでいただいた意見での修正案)、E3プラン(E2を検討して、思いついた新しいアイデアを盛り込んだ案)を提案。
「E2プランの方向でいきましょう。細かい部分は、○○をして、△△で…」などと具体的な話をします。

■6回目の打ち合わせ
E4プランを提案
という流れです。もちろん、最初の一案で決まることもありますので、上記は一例です。

お客様との打ち合わせの流れのなかで
・空間の大きさはよいか
・光はきちんと入るか
・風は気持ちよく流れるか
・外部との関係は良好か
・きちんと生活ができそうか
・住んでいて気持ちがよいか
など、いろいろ考えをめぐらせて建築をイメージしながら、それぞれのプランを確認しています。どのプランを発展させていくのか、はたまた別の考えによる新しいプランを試みるのか、方向を探るのも楽しい作業です。

私はタタキ台のプラン(A1プラン)から3次元CADを使用しています。この段階から平面図とともに大まかな3次元CGパースやウォークスルーにて自由自在にすべての方向をご覧いただけます。お客様と一緒に確認しながら、全体の計画をご説明しますので、ご不明点があればお申し付けください。図面をはじめてご覧になる方でも、簡単に具体的なイメージをつかむことができます。

場合によっては、実施設計で行うコンセントの位置や照明器具、キッチンのプランなどをこの段階で打ち合わせることもあります。ここでも3次元CGによる確認作業を行います。

②実施設計

実際に工事を発注したり、確認申請に出すための設計図書の作成です。
また、実施設計図というのは契約するための図面でもありますし、細かな情報を施工する人に確実に伝える図面でもあります。
この段階に入りますと、機種などの決定、家具、仕上げなど細かな打ち合わせもいたします。
電気設備や管設備、空調設備などの図面も含まれますので、分かりにくい箇所はご質問ください。

③見積もり依頼、確認申請、工事業者選定

実施設計の図面を業者に渡し、見積もり依頼をします。通常は5社程度に見積もりを依頼。10日から2週間くらいの見積もり期間を設け、各社から見積もりをいただきます。
見積もり書の内容をチェックし、ここから業者の選定です。納得のいく見積もり書を出した業者と交渉し、内容がうまく成立した段階で、施主と工事業者の2者間で契約を交わします。そのほか、同時並行で確認申請手続きを開始します。
確認申請が降り、業者との契約が終われば、いよいよ工事着工です。

④工事監理

実施設計図をもとに工事の監理を行います。
施工図のチェック、各種部材の承認、現場が図面どおりにできているかの監理は三浦設計事務所の仕事です。安心してお任せください。

⑤建物の引き渡し

工事の完了後、いよいよ建物の引き渡しとなります。

⑥1年点検、2年点検

お引き渡し後も、定期的に点検を行います。
               

SHARE!

BLOG TOP