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無垢材のフローリング

           

ヒノキの無垢材をつかったフローリングなんです。

無垢材のフローリング
ひさびさの飛び込み営業マン。

ひのきの無垢材のフローリングとかの紹介ですとのこと。
それなら話を聞いてみようと入っていただきました。

まずはフロア厚を確認、すると12ミリと15ミリとのこと。
もっと厚いのは無いのかと聞くと無いとのこと。じゃあベニヤを下地に敷くのかと聞くともちろんですとの返事です。ベニヤって接着剤を何面にもつかって貼り合わせているし、それを下地にしてせっかくの無垢材を張る意味があるの?と思わず聞き返しました。

いや、うちの製品には塗装に特徴があって光触媒で除菌と防汚できるんです。
さらに、表面を硬化させていて傷も付きませんとのこと。

いやいや、傷が付いてこそ無垢材の醍醐味でしょう。
表面だけ化粧したようなフロアは傷が付いたら地肌が見えちゃうのでみっともないわけで。

それに木を身体で直に感じられるからこその無垢材でしょう。ならば塗膜など無しでダイレクトに素肌に触れたいはずです。無垢のヒノキを使いながら実際に肌に触れるのはアクリル樹脂の塗膜だったらプラスチックのプリントのフロアを使うのと同じです。

この会社の製品、無垢材と言う割には無垢材の良さをすべて潰して結局見た目の模様だけが無垢材になってしまいます。ならば3ミリ程度の単板貼った複合フローリングでことは足りるし貴重な無垢材を使う必要はありません。

カタログを置いていくというので、使わない製品のカタログは処分するしか無いしそれは申し訳ないのでと説明してお持ち帰りいただきました。
それにしても、せっかくのヒノキをこのように無駄に使うのはやめていただきたいものです。

写真は杉板のフローリング、これは見本にいただいたもので特に厚くて40ミリ近くありますが、私の事務所で通常使っているのは杉やパインの28ミリとか30ミリ、35ミリ程度のものです。上に乗っけているのは参考までに15ミリのメープル無垢板フローリングの塗装品です。厚みがこんなに違います。28ミリ以上だとネダなしでも使えます。ただ無垢材の宿命で伸び縮みが発生しますので梅雨にはきっちり目地が詰まりますが、乾燥時期には数ミリの隙間が出たりします。とはいえ、実(サネ:横の出っ張りで嵌め合わせます)が大きく作ってありますので床下が見えるようなことはありません。
               

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