電球の数字
写真はちかごろ当たり前に使われるようになったLEDの電球の箱をみるとたくさんの数字が並んでいますね。
これらの数字の意味はご存知ですか?
今回はこの数字のなかでRaと書かれている数値の話です。
しかしそのまえにこの箱に書いてあるいくつかの記号と数値を確認しましょう。
これらの数字の意味はご存知ですか?
今回はこの数字のなかでRaと書かれている数値の話です。
しかしそのまえにこの箱に書いてあるいくつかの記号と数値を確認しましょう。
まずは「W]
「W」は昔から馴染みのある単位です。
御存知の通りこれは電球の消費電力を示すものです。
現在では「100形相当」みたいな書かれ方をしているものが多くなりました。
これは昔の電球であるタングステン球の明るさに例えた数字。100形と書いてありますが100Wと読んで差し支えありません。
実際の消費電力は左下のほうに書いてある「消費電力10W」ということになります。
なんとLEDになって1/10の消費電力で同じ明るさの光を出していることになります。
御存知の通りこれは電球の消費電力を示すものです。
現在では「100形相当」みたいな書かれ方をしているものが多くなりました。
これは昔の電球であるタングステン球の明るさに例えた数字。100形と書いてありますが100Wと読んで差し支えありません。
実際の消費電力は左下のほうに書いてある「消費電力10W」ということになります。
なんとLEDになって1/10の消費電力で同じ明るさの光を出していることになります。
明るさをあらわすルーメン
ルーメンというのは箱にも書いてある通り「全光束」を示す単位です。
この箱では「1350」ルーメンとなっています。
普通の電球の100W球が1500ルーメン程度ですから、このLED電球の1350ルーメンというのは100W電球の1500ルーメンに近いということで「100形相当」と書いてあるのです。実際には12W程度のLED電球ですとほぼ100Wの全光束とおなじだと考えていいでしょう。ただ普通の電球の方も省エネ設計は進んでおり、100形電球の実際の消費電力は90W程度になっていました。
この箱では「1350」ルーメンとなっています。
普通の電球の100W球が1500ルーメン程度ですから、このLED電球の1350ルーメンというのは100W電球の1500ルーメンに近いということで「100形相当」と書いてあるのです。実際には12W程度のLED電球ですとほぼ100Wの全光束とおなじだと考えていいでしょう。ただ普通の電球の方も省エネ設計は進んでおり、100形電球の実際の消費電力は90W程度になっていました。
色温度(ケルビン)
よく電球色とか昼白色とか言われているのが色温度です。
蛍光灯のときには「電球色」とか「昼白色」とか「昼光色」というように表現されていました。
この箱では
電球色:2700~3000K
昼白色:4000K
昼光色:6000K[
と書かれていますが、メーカーによっては4000Kを温白色、5000Kを昼白色と呼んだりしています。
昼光色も6500Kだったりするものもあります。
これは鉄をバーナーなどで炙って温度を上げていった際に発色する色と考えてください。
3000度くらいですとちょっと赤っぽい色で裸電球のような色です。
4000度になりますと少し赤みがかった白っぽい色になります。
5000度はほぼ白い色、6000度を超えると青っぽい色になります。
ただ、昔の電球型蛍光灯の電球色ですと文字などを見る時にちょっと読みづらかったりしたイメージはありませんか?グラビアなどをみててもなんか色が違って見えたり疲れやすかったり。
これは色温度のせいだと思ってしまいますが、同じ色味の普通の電球だと目が楽だったり・・・
そう、この違いこそが今日のテーマ「演色性」のちがいによるものです。
蛍光灯のときには「電球色」とか「昼白色」とか「昼光色」というように表現されていました。
この箱では
電球色:2700~3000K
昼白色:4000K
昼光色:6000K[
と書かれていますが、メーカーによっては4000Kを温白色、5000Kを昼白色と呼んだりしています。
昼光色も6500Kだったりするものもあります。
これは鉄をバーナーなどで炙って温度を上げていった際に発色する色と考えてください。
3000度くらいですとちょっと赤っぽい色で裸電球のような色です。
4000度になりますと少し赤みがかった白っぽい色になります。
5000度はほぼ白い色、6000度を超えると青っぽい色になります。
ただ、昔の電球型蛍光灯の電球色ですと文字などを見る時にちょっと読みづらかったりしたイメージはありませんか?グラビアなどをみててもなんか色が違って見えたり疲れやすかったり。
これは色温度のせいだと思ってしまいますが、同じ色味の普通の電球だと目が楽だったり・・・
そう、この違いこそが今日のテーマ「演色性」のちがいによるものです。
演色性(Ra)
この演色性「Ra]というのはこれまで日本ではあまり気にされてきませんでした。
LEDの普及によりちかごろ目にするようになりました。
実はLEDが出始めた頃、明るいのに、なんか見にくいということに気づき始めたようです。
それまでは全光束さえ同じなら同じようにみえるはずという思い込みがありましたが、何かが違う。
実は電球型蛍光灯が普及したときにも同じような見えにくさがあったのですが、初期のLEDほどはひどくなかったので違いに気づく人は少なかったようです。
ただ建築写真家である先輩は電球と電球型蛍光灯の違いは体験的にご存知でした。
色温度に敏感なリバーサルフィルムを使うと電球と電球型蛍光灯では明らかに違い、タングステン用のリバーサルフィルムには全く違う色で発色するとのこと。同じ色温度のはずなのにフィルムは敏感にその違いを捉えていたようです。
実はある部屋の撮影をお願いした際に、蛍光灯で一苦労しました。そこでたどり着いたのが美術館用蛍光灯。
これは美術品の色合いが自然光のようにきれいに発色させるための特殊な蛍光灯です。
この蛍光灯に書いてあったのが「演色性」でした。もちろんRa=100 です。
これはパルックなどの三波長式の色を派手に見せるための電球ではありません。
たとえば、濃い紺色とクロ、通常の蛍光灯では色の見分けがつかなくなります。
外壁の色なども色番号は違うのにほぼ同じに見えてしまうというありさま。
実はこれらの蛍光灯のRaは70程度だったのです。それは色の再現性が7割程度ということなので、どうしても似たような色の識別ができなくなるのです。
通常はRaは80を超えれば実用上問題ないと言われていますが、できれば数値の大きなもののほうが自然に近く見えるのでおすすめです。
ちなみに僕の家では仕事場には美術館用蛍光灯の昼白色を使っています。これは外壁などの色を比べる際にもとても大切です。実はクローゼットにも美術館用をつかっています。ソックスやらズボンやら、コンとかクロとか見分けるのには必須となります。
おまけに高齢になって白内障などが出てくると目そのものの演色性も悪くなるので、通常の部屋でも演色性は高いに越したことはありません。
ぜひ、これからLED電球などを選ぶ際には参考にしてみてください。
LEDの普及によりちかごろ目にするようになりました。
実はLEDが出始めた頃、明るいのに、なんか見にくいということに気づき始めたようです。
それまでは全光束さえ同じなら同じようにみえるはずという思い込みがありましたが、何かが違う。
実は電球型蛍光灯が普及したときにも同じような見えにくさがあったのですが、初期のLEDほどはひどくなかったので違いに気づく人は少なかったようです。
ただ建築写真家である先輩は電球と電球型蛍光灯の違いは体験的にご存知でした。
色温度に敏感なリバーサルフィルムを使うと電球と電球型蛍光灯では明らかに違い、タングステン用のリバーサルフィルムには全く違う色で発色するとのこと。同じ色温度のはずなのにフィルムは敏感にその違いを捉えていたようです。
実はある部屋の撮影をお願いした際に、蛍光灯で一苦労しました。そこでたどり着いたのが美術館用蛍光灯。
これは美術品の色合いが自然光のようにきれいに発色させるための特殊な蛍光灯です。
この蛍光灯に書いてあったのが「演色性」でした。もちろんRa=100 です。
これはパルックなどの三波長式の色を派手に見せるための電球ではありません。
たとえば、濃い紺色とクロ、通常の蛍光灯では色の見分けがつかなくなります。
外壁の色なども色番号は違うのにほぼ同じに見えてしまうというありさま。
実はこれらの蛍光灯のRaは70程度だったのです。それは色の再現性が7割程度ということなので、どうしても似たような色の識別ができなくなるのです。
通常はRaは80を超えれば実用上問題ないと言われていますが、できれば数値の大きなもののほうが自然に近く見えるのでおすすめです。
ちなみに僕の家では仕事場には美術館用蛍光灯の昼白色を使っています。これは外壁などの色を比べる際にもとても大切です。実はクローゼットにも美術館用をつかっています。ソックスやらズボンやら、コンとかクロとか見分けるのには必須となります。
おまけに高齢になって白内障などが出てくると目そのものの演色性も悪くなるので、通常の部屋でも演色性は高いに越したことはありません。
ぜひ、これからLED電球などを選ぶ際には参考にしてみてください。