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どこに住むのか?

           

土地を探す条件

こちらも2013年に書いたものです。

このコロナ禍でリモートでの仕事もやりやすくなり働き方も変わり住む場所も選びやすくなりました。
書いた当時は景色のいい場所と行っても仕事場との関係で選択条件の上位にもってくることは難しかったのかもしれません。
しかし今ならもっと土地選びの自由度が増しているようにおもいます。

今回すこし、加筆、修正をしています。

土地のみつけ方

土地を決めるとき、いろいろな条件を検討すると思います。

景色
自然災害
地形
利便性
校区
周辺環境

などなど・・・。

たとえば景色

この景色は母の家の和室からみた写真です。
なにより日本の一番端っこの町、お店もしょうしょう遠くて人によっては大変不便なところかもしれません。台風もとんでもない風とともにやってきます。

しかし、母の友達も来る人来る人、「いい場所ですねえ」「こんなところの住むのは幸せですねえ」と言ってくださいます。

もちろん、こんな景色が毎日続くわけではなく、雨も降れば曇の日もあります。
しかし、自然の景色を日頃から当たり前のように楽しめるというのは本当にすばらしい。
住宅地の真ん中で歴史を持たない家のカベを見て暮らすよりは本物の景色と暮らすことはとても豊かなものだと感じます。

僕自身は、子どもには自然の美しさを感じられる場所で育つことのほうが、なによりも大切だと感じています。人工光だらけのなかで新建材でできた家のカベに囲まれてそれを見て育つというのはできれば避けたい。
だから、土地探しの際にはまちなかであっても少しでも景色が取り込める場所をおすすめしています。

まわりが家に囲まれていて景色が見えないとき

しかし街なかではなかなかそういう土地とは巡り会えません。
でも住宅地であれば建ぺい率でどこかに隙間があったりするものです。

もし、2階から景色が見えるのであれば2階にLDを、もし3階にすることで見える景色があれば3階建てにしてでも景色のいいLDをつくる手もあります。
それを実現するためにはハードウエアを工夫しなければならないのですが、それが家づくりの醍醐味でもあります。
とにかく、日ごろ居る場所から、食事をする場所から自然の移ろいを感じることができる家づくりをしてみてはいかがでしょうか。

景色のいい敷地と台風

ただ、景色が良いということは台風には不利だったりします。
なにしろ景色がいいからには障害物なしに強風が当たることを意味します。
窓の向きなどを考えて設計することが大切です。
景色のいい方向と台風の風があたる方向が同じ場合、窓の強度をあげたり、小さな窓で上手に景色を活かすなど工夫が必要になります。
ただ、強風でのガラスの破損はほとんど飛来物によるものだそうで、風圧だけで割れることは稀といいます。
とはいえ、通常の住宅用サッシでは近年の台風には耐えられない場合もあります。
もちろん同じ地区でも立地次第で条件が変わりますので設計の際にはしっかりと相談しましょう。

山に囲まれた場所

こちらは台風に対しては割と強いかもしれません。
ただ、土石流とか斜面崩壊、川の近くだと増水、氾濫に注意する必要がありますね。
いまは、長崎ですと「長崎県総合防災GIS」というものがあります。
土地を購入するさい、もしくはお持ちの土地の危険度の判定にはぜひご活用ください。
そしてそれらを解決できる設計者を見つけることも大切です。
画像は「長崎県総合防災GIS」のHPを切り取りしたものです。
右側リストの
「土砂災害危険箇所」
「土砂災害警戒区域等」
をチェックするとご覧いただけます。
 
               

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