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ホームページをつくったころのデータを発見

           

2000年暮れの出来事

2017年3月に書いたブログの転載です。(少し手を加えました。)

過去データ発見!

最初に作ったホームページのデータをやっと見つけました。
ホームページをつくったのは2000年の暮れ。
新聞社が新年の新聞に広告を出してくれと懇願してきました。
年の瀬の夜に新年の新聞の広告の空き枠の穴埋め、切羽詰まっていたためか投げ売り状態の安値。これもなにかの縁かと思ってひとマスだけ一番小さな枠を買いました。
で、その小さな枠には事務所の名前くらいしか入らないし、それをどう利用すればいいのか・・・。
そこで、思いついたのが、当時はまだ少なかったHPをつくること。HPをつくってそこURLを入れちゃえと!
そこで、自力でHTMLを書いて簡単なHPを数日で作り上げたのが最初!

それから三週間後の書き込みです。
当時はまだ文字主体のページです。

□2001.01.18

 ホームページを開いて3週間が経ちました。見に来てくださった方々に感謝!本当にありがとうございました。
お陰様でカウンターはまもなく200になりそうです。ホームページに不都合がないかを確かめるのに僕自身で開いた分もカウントされますが、それでも100人以上の方に見ていただいた勘定です。もちろ んそのほとんどは、ぼくの方からホームページ開設のメッセージをださせていただいた友人・知人だとおもいますが、もし事務所のパンフレットを作ったとしてもこれほどスムーズに皆さんに見ていただくことができたかどうか・・・。
改めてインターネットの「便利」さを認識しています。
 ただ、パンフレットですと手渡すときに一言でも話ができるのですがインターネットだとそうはいきません。たとえメールにメッセージを添えてホーム ページ開設の案内をさせていただいたとしてもお互いの表情は見えないまま。
あまりに「便利」さを優先すると大事なものを忘れてしまいそうで少々こわい・・・。
 

野母崎

 とはいえ、今「野母崎」という日本の西の端っこで何とか設計を やっていけるのは、とっても「便利」な電話やファクシミリ、インターネットなどの情報通 信機器が身近にあるからこそ。そのお陰で、いつも鳥や虫の声が聞こえ、少し歩けば青い海があって緑の豊かな山があるそんな環境で仕事ができてしまうのです から。

便利

 そういえば「便利」という言葉は設計の打ち合わせの時にもよく飛び出してきます。しかし「シックハウス症候群」の原因も元をたどれば「便利」さです。「工事を早く済ませるため」、「メンテナンスのいらない木の床をほしがったため」に接着剤が多用されたのが主な原因。腕のいい左官や大工が少なくなったのもやはり「便利」さ追求した結果と言えなくもありません。

 考えてみると「便利」とは「両刃の剣」そのもの。生活においても設計においても慎重に考えた方がよさそうです。などと書きながら、とても「便利」なエアコンのリモコンを「大量のリモコン」の中から探しだしてる自分がいたりするのですが・・・。

それから20年~コロナ禍のいま

当たり前だった都会暮らしの便利な暮らしが見直されようとしています。
会社がこれまでの働き方の概念を捨てざるをえなくなったというべきでしょう。
そこで初めて生き方を見直す機会が社員にも巡ってきたのかもしれません。
そして田舎暮らしの再発見、移住。
僕が野母で設計を始めた頃とずいぶん環境が変わりました。
当時はメディアもフロッピーディスクからCDに変わったころ。
インターネットはアナログのダイヤル回線からISDNに変わった頃でネットスケープという当時ナンバーワンシェアのブラウザのソフトのダウンロードに10時間くらい掛かっていたのでした。
インターネット通販はなくメールの相手はほとんどいない状況で欲しい物があれば、長崎市内、そして福岡と足を伸ばすしか有りませんでした。
それから20数年、いまは日本の端っこのこの野母崎でもあっという間にダウンロードできますし、通販のおかげで海外からの個人輸入すらできる時代。
まさしく「便利」を享受出来る時代となって、アウトドアや自然をすぐに楽しめるという田舎にしかない「便利さ」までも手にすることが出来るようになりました。
これからは暮らし方にもっと多様性が生まれてくると思います。
そしてその暮らしに合った住宅のあり方も生まれてきます。
それはなかなか都会ぐらしの設計者にはわからないと思います。田舎でどんな暮らしが可能なのか、そのあたりは田舎暮らしを実践している設計者に相談してみるのもいいと思います。
               

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